静かなる情熱 エミリー・ディキンソン

 詩の世界を散歩するとき 必ずと言っていいほど出会うのが

 エミリー・ディキンソンの詩。

 それほど現代詩の世界では重要かつ愛されている詩人のようです。


 しかし白いドレス着た閉じこもりだったとか、自閉症だったのでは、

 とか、パンを焼くのが上手だったとか、レズビアンだったとか、

 その生涯はどんなだったのだろうか・・・と思っていました。


 この映画はそんなエミリー・ディキンソンの半生をドラマチックに

 切り取り、ところどころで読まれる詩は映画の中の音楽のように

 流れて、南北戦争という時代背景も織り交ぜながら

 見ごたえのある映画でした。


 兄のオースティン・ディキンソンに子供ができたとき

 あやしながらうたった詩


  私は名無し あなたはだれ?

  あなたも名無し?

  では二人で対になる!

  ナイショよ!いいふらされてしまうから!

 
  自由で生きることの尊厳をうたった詩は

  本当に胸を打ちます。