読書ノートから 16

    赤毛のアン

        岸田衿子 安野光雅


 

   


 プリンス・エドワード島は、せかいじゅうでいちばん

 きれいなところだってきいてたし、そこにすんでることを

 よく想像したけれど、これがほんとうのことになるなんて、

 夢にも思わなかった。




 『赤毛のアン』をはじめて読んだのは 中学生の時。

 みずみずしい感動と幸せな気持ちでいっぱいになりました。

 それからは忘れたころに(10年に一度くらい)再会。

 やっぱりこの小説は最高!と思ってました。


 私がワンピースが好きなのも パウンドケーキを焼くのも

 この小説のせい。

 夢見ることのすばらしさ、夢見ることの危うさ

 それが人間の姿であり 文学の本質だと思う。


 これからも『赤毛のアン』はいつもそばにいる、と思う。