読書メモ

読書ノートから 17

寝る前に読む 一句,二句。 夏井いつき ローゼン千津 クスリと笑える、俳句30句 その一句一句を いつきさん 千津さん姉妹が自身の人生も ひっくるめてのトークがおもしろい。 俳句をよむ姉妹っていいなぁ〜 笑ひ茸 食べて笑ってみたきかな 鈴木真砂女の句…

読書ノートから 16

赤毛のアン 岸田衿子 安野光雅 プリンス・エドワード島は、せかいじゅうでいちばん きれいなところだってきいてたし、そこにすんでることを よく想像したけれど、これがほんとうのことになるなんて、 夢にも思わなかった。 『赤毛のアン』をはじめて読んだの…

読書ノートから 15

京をあつめて 丹所 千佳 ・・・小粋なベレー、妖精みたいなポンポン帽、シックなダリアが ついているもの、微妙な色合いのファーが添えられているもの、 あれもこれもと目移りします。ブランドの名前は「イマージュレール」 とは想像上の現実という意味の造…

読書ノートから 14

プーと私 石井 桃子 ・・・その夜、そこには、小さなクリスマス・トリーが飾られていて、 その下に、あまり新しくない朱色のジャケットのかかった本が一冊 おいてあった。 石井桃子さんは プーとの出会いをそんなふうに書き出していました。 「もうじき死ん…

読書ノートから 13

翻訳ってなんだろう? 鴻巣 友季子 本は読むだけなく考える事が大切、とはよく言われること。 一つの言葉、一つのセンテンスをこんなにも様々な思いを めぐらせて訳すのか・・・というのがこの本を読んだ感想です。 サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』の…

読書ノートから 12

断片的なものの社会学 岸 政彦 次頁には何が出てくるのか、どんな人の話が聞けるのか全く予想できなくて あっという間に完読。 著者は、分析できない、無意味なものに美しさを感じるという。 ・・・自分がこの自分に生まれてしまったということは、何の罪で…

読書ノートから 11

スヌーピーたちのアメリカ A Journalists View of America Through PEANUTS 広淵 升彦 携帯電話さえなかった頃の話ですが 英語を忘れたくない、という 思いから通勤電車の中でよくピーナッツのコミックを読んでました。 不思議なビーグル犬スヌーピーと飼い…

読書ノートから 10

コーヒーと随筆 庄野雄治 編 巴里のむす子へ 岡本かのこ 巴里へ残してきた息子タローへの あふれる思いに 圧倒されるの手紙 「あんまり断片的な感想で、さっぱり判りませんね。もっと 冷静に書いて寄越してください」といわれるくらい。(笑) SNSもなかった…

読書ノートから 9

あらすじで読む シェイクスピア全作品 河合 祥一郎 シェイクスピアの本は セリフも難しければ人間関係も複雑で なかなか最後まで読み通すことが出来ない。 そんな人にピッタリな一冊。 悲劇 喜劇 歴史劇 問題劇 ロマンス劇 詩 などのあらすじを 読めます。 …

読書ノートから 8

通勤電車でよむ詩集 小池 昌代[編著] ぼくの娘に聞かせる小さい物語 娘よ、なくのはおよし、悲しみがふくれるだけだから、 もどるものなら、ひとりでに、大事なものは戻ってくる。・・・ 午後の電車の部分に書かれているウンベルト・サバの詩 大人も大変だ…

読書ノートから 7

なつかしい時間 長田 弘 たくさんの詩が ちりばめられています。 ・・・五月の詩人といえば 何と言っても木下杢太郎です。 燕は来り、また去れる お昼の献立は ・・・茄子のしぎ焼、胡瓜もみ そしてもう一人、寺山修司です。 二十歳、僕は五月に誕生した ・…

読書ノートから 6

うほほいシネクラブ 内田 樹 盛りだくさんの内容で どこから書いたら良いかわからない、が・・・ 著者が「大人になれよ」と背中を押され 大きく影響を受けた 小津安二郎断想は21ページにわたって書いてます。 ・・・ 「あなたはこの映画をつうじて何を訴えた…

読書ノートから 5

千利休 無言の前衛 赤瀬川原平 1989年に作られた映画『利休』の脚本を書くことで 向き合ったお茶の話 映画的にだろうか?芸術は政治に勝ってもらわなくてはならない。 という考えから 伝えるべき「楕円の茶室」釜と利休の精神 というのが 興味深い。(映画で…

読書ノートから 4

映画と本の 意外な関係! 町山智浩 映画を観ていても 本が映ると「今の、何だった?」と気になって しまう という町山さんの映画エッセイ。 記憶も新しい「キャロル」や「ブルックリン」が語られてるのは うれしい。「キャロル」は ハイスミスの小説から 「…

読書ノートから 3

水玉の履歴書 草間彌生 言葉から読み取る草間芸術や人生観 芸術 水玉は立体で無限 水玉はひとつの生命 これは私の大きな哲学 人生 ハーイ、コンニチワ それは 私の幻の青春に投げかけられた 愛の問いかけだった 生・死・愛 全世界の人に愛はとこしえと伝いた…

読書ノートから 2

文庫解説ワンダーランド 斎藤美奈子 取り上げてる本は 夏目漱石『坊ちゃん』川端康成『伊豆の踊り子』から始まり シェイクスピア『ハムレット』小林秀雄 村上龍 赤川次郎etc. 私のようにあまり本を読んでなくても 読んでても理解してるかどうか 怪しくても …

読書ノートから

ヴァンゴッホカフェ シンシア・ライラント ・・・ヴァン・ゴッホ・カフェはカンザス州フラワーズ の町のメイン・ストリートにありました。 むかし、劇場だった建物のかたすみにあったのです。 ずいぶん前の話ですが ゴッホの『夜のカフェテラス』 が初めて日…