読書ノートから 10
コーヒーと随筆
庄野雄治 編
巴里のむす子へ 岡本かのこ
巴里へ残してきた息子タローへの あふれる思いに
圧倒されるの手紙
「あんまり断片的な感想で、さっぱり判りませんね。もっと
冷静に書いて寄越してください」といわれるくらい。(笑)
SNSもなかっただろうし、巴里まで遠かっただろうし、
手紙を書くこと 詩をよむことが全てだったのかな。
日本の小僧
三遊亭園朝
大人の無邪気さと子供の無邪気さが いい。
牡丹餅が蛙に変わるところが すごく楽しい。
人の首
・・・概して文芸家の首には深みがある。
ヴェルレエヌ等はなんという不思議な首だろう。
こんなふに考えたこともないなあ〜ぐらいおもしろい随筆
100年くらい前の随筆集。もちろん古びてなんかいない。
しかし 自然が豊かだったんだなあ と思う。
それに寄せる人の心も。