20TH CENTURY WOMEN
サンタバーバラで暮らすシングルマザー、ドロシアと15歳の息子ジェイミー
下宿人のパンクな写真家アビー、陶芸家のウィリアム、幼なじみのジュリー
そんな個性的な疑似家族のお話。
なんといっても 母でありこの映画の主人公であるドロシアが魅力的だ。
ジェイミーをなんとか理解しようとして 苦しむ姿はどこもおなじ母親の
姿だ。ハンフリー・ボガードにあこがれ、アメリア・イヤハートに
あこがれる。愛読書は『ウォータシップ・ダウンのウサギたち』
写真家アビーもスーザン・ソンタグにあこがれてるし、
17歳のジュリーは sexのことしか話さないし、
アメリカにおける1979年とは そんな時代の気分だったのだろか?
映画『カッコーの巣のうえで』の話や当時の大統領カーターの
信頼の危機の演説は 映画をグーッと引き締める。
父型のアメリカ社会で 女性たちがこんなにも 自由でかわいかった・・
とは私には思えないが 本当に素敵な映画でした。
監督マイク・ミルズの母への愛が 自身の少年時代へ思いが
あふれてました。