読書ノートから 12


 断片的なものの社会学

        岸 政彦

 

 次頁には何が出てくるのか、どんな人の話が聞けるのか全く予想できなくて

 あっという間に完読。

 著者は、分析できない、無意味なものに美しさを感じるという。

 
 ・・・自分がこの自分に生まれてしまったということは、何の罪でも、

 誰のせいでもない。それはただの偶然である。



  無意味というがそれは、意味を知っているからではないか?とも思うが、

 現実の社会は様々で混沌としていて やっぱり無意味なもので

 あふれている。

 

 

 社会学者として こんなふうに言っている。

 ・・・異なる存在とともに生きることの、そのままの価値を素朴に

 肯定することが、どうしても必要な状況なのである。