ナチュラルウーマン

 トランスジェンダーのマリーナは突然恋人のオルランドを失う。

 オランドの死因をめぐって疑われたり、オランドの家族からは

 汚いものをみるような目でみられ、もう散々。可哀相で泣ける。

 「あなたの存在が理解できない」理解できなければ無視したり、

 さげすんだりしたりしていいのか?

 しかし主人公は「私はマリーナ」と言い続ける。「人生は続くのよ」と

 風に向かっていく。



 男や女に限らず人は愛する人を失ったとき その悲しみを

 どんな風にのりこえていくのだろう・・・

 この映画に ひとつのヒントがありました。


 ラストは マリーナはオペラ歌手として舞台に立ち

 黒いタキシドに身を包み 美しい声でアリアを歌った。

 オランドへの愛と感謝の歌

 芸術は人を救う、と思った。


 ダニエラ・ヴェガ 深いかなしみを表現できるこの女優さん

 ファンになってしまった。