キャロル


 また視力が落ちたんだろうか と思ったほど

 暗いトーンの映像。でも時間がたつにつれ

 目が慣れ 心にしっくりとなじんでくる。

 この時代を象徴するかのような くっきりとした光と影

 どの写真も美しい



 キャロルという女性の魅力、につきると思う。

 時代 心の闇 女性という立場 母という立場

 そんなもろもろのシガラミを自分の手で

 切り開いていった 

 彼女にあこがれる若きテレーズ

 2人の成長物語といってもいい


 ミステリー作家とばかり思っていた

 パトリシア・ハイスミスに こんな作品が

 あったなんて ちょっと驚き

 西洋アンティクをのぞくのが 大好きな私

 心に残る 美しい映画でした