アルゲリッチ、私こそ音楽!

 原題が bloody daughter。どちらかというとアルゲリッチ家の歴史であり

 監督で アルゲリッチの三女ステファニーさんの半生だとおもう。

 小さいころから母の演奏会に同行し 夜汽車からみた月や窓ガラスを

 つたう雨 風のささやきが胸をうつ。

 マルタ・アルゲリッチという人は だれと愛を語ろうが 何人子供を

 産もうが ぜんぜんちがう世界に生きていて

 枠やスクリーンにおさまらない 天才のすごみがある。

 わたしはクラッシックを聞く耳はないが ショパンのピアノ協奏曲

 が流れてきたときは 目がうるうるした。

 大きく映し出されるアルゲリッチの笑顔をみてると

 幸せになる。やっぱりミュウズ。