緑色の部屋


 棺に横たわる友人の妻を前に 死者よみがえらせるのは愛だけだ、

 というジュリアン(f.トリフォー)

 ジュリアンも妻を亡くし 緑色の部屋で祈る日々。

 全編 死と愛についての考察といってもいいくらい

 台詞が深い。

 そして セシリア(n.バイ)との恋と祭壇作りが 同時進行で作られていく。

 たくさんの炎にゆれるローソクが美しい。セシリアの涙が美しい。 



  人生はよく一本のローソクに 例えられたりするが

  はかなく たよりないものであっても 美を映像化した

  トリフォーの心に残る映画でした。