ローマ環状線、めぐりゆく人生


 母を思いながら仕事する救急隊員、没落貴族、うなぎ漁師、木の音を聞く人

 、老いた父とその娘、バイセクシャルな車生活者など 落ちこぼれた

 といってもいい人たちを詩的に映し出すジャンフランコ・ロージ

 監督のまなざしと力量に驚く。

 そして時々まじるローマの環状線を100kでドライブしてるような

 カメラワーク。未来都市のよう。

 そのバランスが今なのかも。

 ラストは木の害虫がアップで映し出される。

 生きるということ。

 やさしいまなざしの映画でした。