犬のルーカス
山本 容子
・・・ベルリンでは こげ茶色の皮に金色の ウシのマークの
ついたものを 買った
パリで手にいれた エメラルドグリーンの首わは
茶色いルーカスの毛なみを うつくしくひきたててくれた
ニューヨークの店で買ったグレイの安ものは・・・
ある夏の夕暮れ ルーカスは海辺の山本家の家族になり
ルーカス・クラナッハという 16世紀の大画家の
名前をいただいた
山本容子さんの絵には よくルーカスが隠れている
どこかにルーカスがいないか 探してしまう
山本家の 働き手でもあるルーカス
「ルーカスに注がれる暖かいまなざし」
もう これがすべて でしょう
美しく いとおしい絵本