絵本ノートから 22

  あめのひ     ユリー・シュルヴィッツ



  ・・・あめが ふりだした

     ほら きこえる

     まちじゅう すっぽり あめ あめ 

     みずたまりは そらのかけら

     ぴょんと とびこそう

       rain rain rivers


   

     屋根裏部屋のベットの上で 猫と雨音を きいている少女

     雨は 町へ野へ海へ 豪快に 流れ走り出す

     スモーキーな しかし光と鏡の世界だ



     むかし 観た映画を 思い出した

     『羅生門』では 激しく雨が ふっていた

     『マジソン群の橋』の クリント・イーストウッドが   
     雨の中に たたずむシーンは わすれがたい