絵本ノートから 50


   おおきな木

       シェル・シルヴァスタイン


   The Giving Tree


 

  ・・・むかし りんごのきが あって

     かわいい ちびっこと なかよし

     まいにち ちびっこは やってきて


  ・・・ちびっこは きが だいすき




   二十歳のころ だったと思う

   一瞬でこの絵本が 好きになった

   一本の線だけで描かれた シンプルな絵

   愛をまるごと かかえている ことば

   何度読み返しても 残る なぜ?

   
   そして この世界は コドクであること 自立していること

   がなければ 成り立たない世界だと思い

   当時は 自立すること 自活すること が最大の目標でした

   さすがに中年になり 生活におわれる日々で

   りんごを見ても 食べることしか思い浮かばないけれど

   ひょいと 手を伸ばせば届くところにある

   私の中の especialy something です