Portrait in jazz
和田誠 村上春樹
・・・たとえどのように 厳しい極北に生を送っていたにせよ
彼の音楽が その天使の羽ばたきのごとき 魔術的な優しさを
失ったことは 一度としてなかった
ジャズといっても エラのCDを二枚ばかり 持っているだけだが
夏も終わり頃 スズムシやマツムシの音がきこえてくると思い出す
portrait in jazz
そこには村上春樹いうところの 深い魂の森が印されていて
その森をおそるおそる 散歩するのが すごく心地良いのだ
和田誠の絵は やわらかくジャズの楽しさにあふれていて
本当に 音が聞こえてくるようだ
こんなステキな 絵本にめぐりあえて 幸せだ!