絵本ノートから 46

 夏の本

   少女ソフィアの夏

トーベ・ヤンソン


   sommer boken

 

 ・・・それぞれをドラマチックにもりあげ

    完璧な一瞬にしてくれる生きものは

    鳥たちのほかには いないような気がする




   久しぶりに帰省したら大学生の姪は 就活に苦戦してるようだし

   84歳の母は 一日の三分の二は眠っている

   そして唖然とたたずむ おばちゃんひとり(私のこと)

   そんな時 この短編集を読んだ

   ソフィアとソフィアのおばあさんのひと夏の物語

   嵐があったり 夏至を楽しんだり 力をあわせて島の生活をする二人

   たいくつが嫌いなソフィアのかわいらしさと おばあさんの深い思いが胸に残る

   

   ・・・まあ もうしばらく すわっていることにしようか

   北欧の美しい夏と 人生を閉じ込めた白い貝殻のような一冊