読書ノートから 2


 文庫解説ワンダーランド

      斎藤美奈子


 取り上げてる本は

   夏目漱石『坊ちゃん』川端康成伊豆の踊り子』から始まり

   シェイクスピアハムレット小林秀雄 村上龍 赤川次郎etc.


  私のようにあまり本を読んでなくても 読んでても理解してるかどうか

  怪しくても すごく楽しめる。面白い。


  文庫解説はもちろんだが 明治以降の日本を

  バサバサ捌いてるところが 快感。


  個人的には サガン『悲しみよ こんにちは』

  F.サガンは好きでよく読みました。

  『悲しみよ こんにちは』『ブラームスはお好き』『優しい関係』

  『あつい恋』

  好きで読んだけど で、アンニュイって何?

  と思ってました。今も。どうせ日本人だしさ。


  新約の『悲しみよ こんにちは』の解説者 小池真理子氏によると

  青春をすごした一九六〇年代末は、政治の季節で

  ゲバルト学生も こっそりサガンを読んでいたとか。えっ?

  解るような 解らないようなアンニュイな話。


  でも小説って こんなふうに深く読むんだ・・・

  と改めて思った。

  結構長く生きてるけど まだまだおもしろいこと

  ありそうだ。